精密根管治療とは、痛みや腫れを伴う重度のむし歯でも抜歯せず、自分の歯で噛むことができるよう、歯の根っこの部分(根管)を洗浄・殺菌し、再び生かす治療です。歯の痛みを解消し、本来の歯を残せるだけでなく、治療後の再感染・再治療のリスクも最小限に抑えることができます。
当院では、「ラバーダム防湿」にて精密根管治療を行っています。ラバーダム防湿とは治療部位以外を覆うゴム膜のことで、これを使用することによって、「根管に細菌や唾液が混入しない」「粉塵や薬品の誤嚥を防ぐ」「患者さまの口腔内を守る」といったメリットがあります。さらに、より濃度の高い薬液を使用することができるため、治療期間の短縮につながるほか、より再発しにくい根管治療が可能になります。通常は保険外治療になりますが、当院では保険の治療であっても医院が費用を負担して、全ての患者さまに使用しています。
当院では、ラバーダムを使用した上で、マイクロスコープを使った精密な治療を行うことができ、歯根端切除などの外科処置も行っています。ラバーダムを使用した精密根管治療を行っている歯科医院は日本ではまだ10%程度だといわれていますが、歯科先進国では広く普及している治療法です。